天候が落ち着いて秋晴れがつづくこの季節。ようやく関東の山々にも紅葉のシーズンが到来しました。
丹沢山系のひとつ、大山は初心者でも気軽に楽しめる関東屈指の霊山。
自らを低山好きと公言する、人気ヨガインストラクターの山口つぐみさんと日帰り山行へでかけてきました。

駐車場から15分ほど歩いた場所にあるケーブルカー乗り場では、紅葉目的の観光客で賑わいを見せていました。今回の相棒として選んだ〈sector 25〉は、2気室構造でありながら、そんな人が多い場所でも邪魔にならないコンパクトな作り。
- 海好きなつぐみさんは、海に行けない期間でも自然に触れたくてハイキングをはじめたそう。今日を楽しみにしていたようで、嬉しそうに歩きます。リュックサイドには大山名水もしっかり装備。
- 昔から人々が厚い信仰を寄せる大山には、古い樹々や切り株がいっぱい。こうした樹々が霊山の古刹を引き立たせます。この新芽も何百年の時を経て立派な木となることでしょう。

太陽の光と紅葉で金色や橙色に染まるカエデの葉。きらめくようなその美しい葉に思わず見とれてしまいます。関東屈指の紅葉の名所とあって、染まり具合はいい感じ。真っ赤な葉っぱが太陽の光で輝いているよう。
- 登山道の中央にどんと佇む大きな杉の切り株。「折れた木はどうやって運び出したんだろう?」と真剣に考えている様子。その表情から登りの辛さはみじんも出ていません。
- 歩き始めて約1時間半。ヤビツ分岐付近まで来れば山頂まではあと少し。歩きつづけるとさすがに汗をかいて暑くなります。着脱が楽なフリースベストを脱いで体温調節しましょう。
- 山頂からは伊勢原市内が見渡せる絶景。でも景色よりペコペコなお腹のせいで気持ちはごはんへ……。温かいお味噌汁とおにぎりは、心と胃にじんわり染みわたり、自然と美味しいため息が出ます。
- 帰りは静かな見晴台経由で下山。途中の窓のような景色が望めるポイントは、飛び立っていきたくなるような爽快な風景が広がります。でも、足下は断崖絶壁なので要注意。
- 「そろそろ暑くなったのでジャケットを脱ごう……。あ、みてみて!木に隙間がある!」と、なにやら面白い木を見つけて大はしゃぎするつぐみさん。登山後半でも元気いっぱいです。

見晴台でストレッチがてらヨガのポーズ。「街中と違って山でやるヨガは自然のエネルギーを直に取り入れるから気持ちいい。次は山でヨガをやってみたい」と好奇心はつきません。アウターとして着用した〈pinnacle W’s jkt〉は、ネオシェル素材を使用しているのでストレッチ性も抜群!
- 二重滝には上段と下段に2本の風情ある滝、そして水神様が祀られている神社があります。かつては、ここで修験者が真冬に滝業を行っていたとか。想像するだけで凍えそうな気持ちになりますが、石橋に響く滝の水音はとても爽やか。
- 阿夫利神社下社に戻って最後にお参り。社の奥には道祖神や恵比寿様を祀り、灯火したロウソクを置いて祈ります。暗闇にきらめく灯明が幻想的な空間をつくり出していました。
- 女坂には七不思議があるそう。そのひとつである眼形石は、触れると目の病気が治ると言われています。眼鏡を供えているのは誰か治ったお礼に置いて行ったのか。これもまた不思議。
- 大山寺にある参道階段。深紅に染まったカエデが覆い被さるように紅葉のトンネルをつくり出していました。紅葉シーズン中は、暗くなるとライトアップされるので、昼夜問わず紅葉が楽しめます。
- 下山後は大山名物の豆腐料理を頂きます。精進料理として食べられていたお豆腐はいろんな味付けに調理されてヘルシーで味もよし。なによりこの表情が美味しさの証!神社や仏像や紅葉と見所が満載な大山登山は神聖な空気に満ちていました。「心地よい疲労感で体がスッキリ!山から元気のエネルギーを貰えた気がします」とつぐみさんにも気に入っていただけた様子。
デイハイクから街歩きにも最適な〈sector 25〉を持って、霊山の不思議探しの散歩にでかけてみてはいかがでしょうか。
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山口つぐみ(やまぐち・つぐみ)
都内や関東近郊で活躍するヨガインストラクター。10年前にアシュタンガヨガに出会い、その後本場インドで本格的にヨガを学ぶ。海好きということもあり、夏にはビーチなどでもヨガイベントを行う。
ヨガインストラクター 山口つぐみのブログ