世界中を旅するTRANSITの取材班が、毎号特集国にあわせてkarrimorを現地に携行。
連載第8弾は「ベトナム」。mars daypackを旅の相棒にベトナムを巡りました。
ここでは、誌面に掲載しきれなかった写真とエピソードを紹介。
取材班が辿った取材の舞台裏をお楽しみください。

旅の起点はバイクが行き交う街
旧市街のランドマークのひとつ、ハノイのホアンキエム湖の北側にある大きなロータリー。おびただしいほどのバイクをカフェから見下ろす。夜になるとロータリー中央の広場部分にはカップルが集まってくる。

緑溢れる田舎町のんびりバスの旅
ラオカイからバックハーまではバスで移動。都市から一気に緑溢れる田舎町へ。色とりどりの野菜が並んでベトナムの豊かさを感じる瞬間。いろんな葉っぱ(ハーブ類)はフォーにもたくさん入れて食べたりとポピュラーな野菜。

花モン族の集まるバックハーの市場へ
市場が開かれると聞いて繰り出す。賑やかな青空市場では、花モン族の刺繍&チロリアンテープの衣装が青空にはえてまぶしい。日よけのために、日傘ではなく、丈夫な傘をさしてる。みんなあちこちで井戸端会議。

バックハーから奥地を目指しハザン省へ
ハザンの市街地からほど近くにあるタイ族の家。いわゆる高床式住居だ。タイ族は丁寧に家や田畑をつくることで知られる。民族の個性をかいま見る瞬間だ。周辺には彼らの大きな棚田があった。

棚田で有名なホアン・スー・フィー地区
平地がないため、斜面を切り開いて棚田にしている。このあたりは2毛作。温暖な気候が可能にしているのだろう。あちこちで農作業している民族に会える。

ターバン・ザオ族の農作業を間近で
農作業をしている人たちと話そうと、斜面を下りて行く。思いのほか、棚田を下りるのは大変。ぬかるみはもちろん、段差もかなり高い。しかし彼らはすいすいと歩いて行く。目の前には、疲れが吹き飛ぶほどの絶景!

食卓を彩る米料理の数々
朝は米麺のフォーが定番で、昼と夜は野菜もたっぷりのおかずゴハン。お米の種類は、日本のようなもちっとしたお米ではなく、細長くパラパラしたインディカ米。茶碗も小さいので、気づけば3杯もおかわり……。

小高い山に囲まれたクワンバへ
クワンバは小さな街。独特の形状をした石灰岩が織りなすカルスト地形が広がる岩っぽい場所。小高い山々は雨が浸食してできたものだという。棚田エリアとは景観がガラッと変わった。

モン族が暮らす中国国境のドンバン
さらに北へ、中国との国境に限りなく近いドンバンというエリアに辿り着いた。切り立つ崖に、相変わらずのカルスト地形。山肌にへばりつくように家が点在している。このあたりのエリアにはモン族が多く居住している。

大きな草のカタマリモン族が背負うのは一体?
歩きながら取材をしていると、農作業から帰ってくる人とばったり出会うことも。背中に背負っているのは火種につかう巨大な草。大きなに圧倒される。

主食はトウモロコシ。勧められて食べてみる
モン族が住むエリアは米が貴重な高地。トウモロコシの粉が主食(左の黄色い粉のようなもの)。トウモロコシはちょっとパサパサしているけれど、素朴な味がやさしい。スープに入れたり、おかずと一緒に食べたりと用途は様々。

旅の中継地メオバックの市場
メオバックのような小さい街は、ツアーの中継地としても機能している。ハザン—ドンヴァン—メオバックといったように、4WDやバイクで巡る旅が人気を集めている。暮らしているのはモン族が多い。

民族との出会い #1アオザイ・ザオ族
藍染めで何度も染めた黒い服とターバンがかっこいいアオザイ・ザオ族のおばあちゃん。頭に巻いたターバンは3m近くあるそう。土間で地べたにしゃがんで家族団らん。このあと、竹筒でタバコを吸い出した。民族では女性も吸っている人が多いよう。

民族との出会い #2ロロ族
人口がかかなり少ないというロロ族。今では民族衣装を普段から着る人はほとんどいなくなってしまったという。写真の女性は取材班のお願いに応え着替えてくれた。衣装のパッチワークと頭についたたくさんのボンボンはきれいだった。
- TRANSIT 編集部ベトナムは多民族国家であり、54もの民族が共生している。総人口の8割以上はキン族が占めるが、残りは数パーセントずつの少数民族から成り立っている。ベトナム最北部は少数民族が多数暮らしているエリア。豊かな自然のなかで力強く生きている山の民の村々を歩いた。
mars daypackの魅力はなんといってもその軽快さ。フットワークの軽さが重要な取材では、荷物をコンパクトにまとめることが重要。朝、取材に出かける前に宿で必要なものだけをdaypackに詰め込む。肩掛けでも携行できるライトさがあるので、自由自在に取材ができた。コンパクトに収納できるのも荷物にならない。パッカブルなのにこれほどまでに機能がふんだんに盛り込まれているのは嬉しい限り。
karrimorとベトナムを旅して
- 2013年12月16日発売
価格:1800円(税込)
http://www.transit.ne.jp/contents/magazine/
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