世界中を旅するTRANSITの取材班が、毎号特集国にあわせてkarrimorを現地に携行。
連載第3弾は「北欧」。flyer 50-75 を旅の相棒に北欧の国々を巡りました。
ここでは、誌面に掲載しきれなかった写真とエピソードを紹介。
取材班が辿った取材の舞台裏をお楽しみください。

トラムを追いかけて
大聖堂前の石畳の道を行き交うトラム(路面電車)。こちらは古いタイプのレトロな車両だそう。訪れた11月は、午後3時を過ぎるとすでに太陽が傾きかけているため、電車や車は灯をつけて運行している。

町を見据える教会
ヘルシンキの中央に堂々とそびえるヘルシンキ大聖堂。どっしりと重厚なプロテスタントの教会は、まさに街のシンボル。広場には近郊の都市や国々からやってきたツーリストバスが止まっていた。

大きなフェリーの
集まる港
ヘルシンキの南東部にあるエテラ港。北欧を代表する客船会社のターミナルがあり、スウェーデン・ストックホルムやエストニア・タリンといった都市への定期便が発着している。夏には毎日マーケットが開かれているそうだが、11月初旬の平日昼間、露天はわずか1店で広場は閑散としていた。

ちょっと不思議な
港沿いの街並み
左手に見えるのは、エテラ港に面した最高裁判所と大統領官邸。右は北欧最大のロシア正教の教会、ウスペンスキー寺院。赤レンガの建物は、白い外壁のヘルシンキ大聖堂とのコントラストが印象的。

雪と氷に覆われた
森を行く
お伽話に出てくるような針葉樹の森を横目に、アイスヴァーンの道路を慎重に進む。ほぼ起伏のない平坦な道がつづくので、運転は比較的カンタン。それだけに居眠りとスピードの出し過ぎには注意!

トナカイの群れに遭遇
ロヴァニエミからスウェーデンのキールナへ向かう途中、トナカイの集団に遭遇。リーダーのオスが先頭となり、群れを率いる。多くのトナカイには持ち主がいるそうで、交通事故に遭った時のためにトナカイには保険がかけられているのだと、前出の宿の女主人が教えてくれた。

オーロラが踊る街、
キールナへ
炭鉱で栄えた街キールナの中心地。オーロラ観測率が高いことで知られ、近郊にはアイスホテルで有名なユッカスヤルビも。荷物を運ぶカートやベビーカーの車輪は、雪上を滑りやすいようにソリになっていた。少年たちはスケートボードをスノーボードのようにして遊んでいたのも印象的。

静かな湖上の雪原へ
午後3時を過ぎると西の空がすでに茜色に染まりはじめた。凍結した湖を発見して、足跡のない雪道を歩く。氷上に積もる雪に移ろう空の色が反射して、絵に描いたような世界が広がっていた。スウェーデンとの国境にほど近いペッロの町の手前にて。

空を映すトーネ湖の
湖畔を歩く
キールナからノルウェーのナルヴィクへとつづくルート10号線を西へ。アビスコ国立公園内では、雄大な景色が広がっていた。夏はハイキングや釣り、冬にはスキーやオーロラ観測で賑わうそう。湖岸が凍結したトーネ湖を恐る恐る歩いてみた。

さらに北を目指し、
ラップランドまで
スカンジナビア半島の北部に位置するラップランドへ。北極圏にほど近いロヴァニエミから旅はリ・スタート。早朝、投宿していたコテージの外に出るとトナカイが朝ゴハンを食べていた。宿の女主人いわく、トナカイは苔や藁などを食すらしい。

ロールケーキで
ほっこり
スウェーデンにはFikaと呼ばれるお茶の習慣があり、コーヒーや紅茶と一緒にスイーツを楽しむ時間が設けられている。スイーツは焼き菓子やシナモンロールが定番で、こちらはベリーのジャムをはさんだシンプルなロールケーキ。
- TRANSIT 編集部わずか10日という限られた時間で、北欧の国々を周遊、そしてオーロラを追った今回の取材。ヘルシンキからスタートした旅は、いくつもの都市を巡り、国境を越え、雪道を駆け抜けた。移動が多く、目的地を転々とするようなバックパッキング旅には、しっかりとしたバックパックが不可欠だった。
flyer 50-75は、カリマーの大型ザックのなかでも、バックパッキングの旅に最適化されたモデルだ。信頼性の高い、背面調整機能であるSAシステム、フィット感のあるパッドやハーネスを備え、カリマーのザックとしての魅力はそのままに、丈夫なマテリアルを使用し、ハードな使用環境にも対応。ガイドブックや地図など、必要な小物を収納できるフロントポケットなど、気の利いた使い勝手のよさを、旅程を進める毎に実感してくる。
karrimorと北欧を旅して
- 2012年12月14日発売
価格:1800円(税込)
http://www.transit.ne.jp/contents/magazine/
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