TRANSITの旅にkarrimorを。ベトナム篇

世界中を旅するTRANSITが、毎号karrimorのアイテムとともに旅した裏話を公開。今回は、風合いのある丈夫な生地が旅にぴったりの<urban duty excalibur 25>を相棒にベトナムへ。コーヒーの産地として有名な中部高原の街バンメトートと、“ベトナムの穀倉”と呼ばれるメコンデルタ最大の都市カントー、そしてベトナム発展の象徴的都市ホーチミンを巡る8日間の旅。

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中部高原に位置するバンメトート

ホーチミンから飛行機で約1時間。ベトナム中部の街、バンメトートに到着した。この一帯はコーヒー輸出国第二位のベトナムの、コーヒー豆の一大生産地としても有名だ。標高が500〜1000mの高原地帯で心なしか過ごしやすい。ベトナムではどの街へ行ってもバイクが人びとの足として大活躍。バイクが多いと分かってはいたが、目の当たりにするとその数に圧倒される。

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郊外にあるサービスエリア的カフェ

バンメトート郊外にポツポツと出現するカフェでのひとこま。ハンモックが設置されていて、思い思いに休息している。今回の旅ではこういったカフェが多く見られた。特に郊外の大通り沿いには、長距離移動する人が休むためにハンモックが置かれた店が多いという。日本のサービスエリアのような役割だろうか。昼下がりの時間帯は、周辺で仕事をしている人も集まり皆気持ちよさそうに昼寝していた。

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活気溢れるフォンディエン水上マーケット

カントー市中心部から南東に船で1時間半ほど行くと、野菜や果物をぎっしりと積んだ舟が集まる水上マーケットに辿り着いた。川沿いの農家の人びとが採れたての食材を売るのだ。小さな舟を女性が一人で操り、果実を売っている。10年前まで橋や大きな道路もなかったこの地域では、編み目のように走る河川を利用した水運が発達。交通網が整いつつある現在でも、毎日水上マーケットが開かれている。

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熱帯地方特有のスコールの洗礼

農業を営む一家の取材をするため、カントー郊外へバイクで向かう。その途中、「バケツをひっくり返したような」という表現がぴったりの激しいスコールに見舞われた。道路はあっという間に小川のようになってしまい、たまらず道路脇で雨宿り。こんな雨のなかでもベトナムの人は慣れた様子で、平然とバイクで走り去っていく。スコールは15分ほどですっぱりと止んだ。

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フォーだけじゃない絶品麺の数々

左写真はカニがまるごと1匹入った、バインカインクア。タピオカ粉と米粉を練り込んで作ったうどんのような太麺は、透き通っていてモチモチの食感。とろとろのスープにカニの旨味が凝縮された絶品ヌードル。右写真は南部を中心に食べられているフーティウ。米粉でできているが、フォーよりも腰のあるしっかりとした食感だ。豚骨ベースのスープに、たけのこと豚肉がたっぷりのって、ボリューム感のある1杯。

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カントー市内のどかな裏路地

カントーはメコンデルタ最大の都市。地方都市ながら人口が多く、主要な道路はバイクや車で溢れている。しかし大通りから脇道へ逸れると、車が通れない細い路地に入り込む。道の両脇にはヌードルの屋台などが立ち並び、リヤカーを引きながらココナッツを売る人もいた。街の喧騒を感じさせない、下町のような雰囲気だ。店の軒先では、人びとがおしゃべりに花を咲かせ、ゆったりとしたのどかな時間が流れている。

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カントー川の静かな朝

水上マーケットへ向かうため早朝のカントー川へ。穏やかな川の流れに、朝焼けが映り幻想的だ。水運の要として日常生活を支えるカントー川も、6時前の早朝となると舟も人も少なく静か。雨季で湿気を帯びた大気のおかげか、薄紫色に染まる美しい朝焼けを眺めることができた。

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パリを感じるサイゴン中央郵便局

ホーチミンにはフランス植民地時代の建築が多く残っている。なかでもサイゴン中央郵便局は、フランスのオルセー駅の駅舎をモデルに郵便電信施設として、1891年に建てられたフレンチコロニアル建築の代表作だ。歴史的建造物だが、現在も郵便局として利用されており、一角にある長机では、地元の人だけでなく観光客も家族や恋人にあてて手紙を書いていた。

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サイゴン川から対岸の新市街を望む

フランス植民地時代から営業する高級ホテル、マジェスティック・ホテルの屋上からは、サイゴン川の向こう側に高層ビル群が見える。売り物の入った籠を肩にかけ、ノンラーを被った女性が行き交うどこか穏やかなベトナムと、大都市ならではの忙しない時の流れを感じさせる発展著しいベトナム、その両面を味わえるのが、今のホーチミンかもしれない。

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最先端のおしゃれカフェも登場

世界的なコーヒーブームの影響で、今、ホーチミンではおしゃれなカフェが続々とオープンしている。なかでも1番美味しいと話題のThe Workshop Coffeeへ。豆の種類はもちろん、抽出法も選べるこだわりよう。特筆すべきは店内の洗練された店内のインテリアだ。1杯250円もあればフォーを食べられる物価にあって、ここのコーヒーは1杯400円。なかなか強気の設定だが、それでも店内は常に混雑していた。

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地元で大人気の名店でバインセオを食す

ベトナム南部のソウルフード、バインセオ。ホーチミンには専門店も多く、こちらは人気店「バインセオ46A」のもの。米粉とココナッツミルクをベースにした薄皮でパリッとした生地に、豚肉やもやし、エビが入ったバインセオはたっぷりのハーブとともにライスペーパーにくるんでタレにつけて食べる。極上の味わいで、あっという間に完食した。

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ホーチミン市人民委員会庁舎とホー・チ・ミン像

サイゴン中央郵便局と並びフレンチコロニアル建築を代表する名建築。1909年に市庁舎として建てられ、1975年の南北統一後からは人民委員会庁舎となっている。毎夜ライトアップされ、荘厳な姿で人びとの目を楽しませる人気スポットでもある。庁舎の前には手を掲げ挨拶するようなホー・チ・ミンのブロンズ像があり、ベトナムの成長と人びとの生活を見守りつづけている。

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karrimorとベトナムを旅して

TRANSIT 編集部
ベトナムを特集したTRANSIT38号で、取材クルーは中国国境近くの山岳地帯から、南の離島フーコックまでベトナム全土を駆け巡った。ほっとするような風景や色濃く残るヨーロッパの影響、そして目まぐるしく発展する都市……旅した先々には、変化をとげつつあるベトナムの今があった。懐かしさと新しさが混在するベトナムとそこに生きる人びとの生活を追いかけ総力特集。
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今回のおすすめアイテム

urban duty excalibur 25

[ アーバンデューティ エクスカリバー 25 ]
ライフスタイルに彩りを与えるデザインと素材感をプラスしたデイパック。厚手のナイロンに特殊加工とワックスコーティングを施したカリマー独自の新素材rhinocloth〈ライノクロス〉は、丈夫でハリがあり、使い込むことによって生地に現れる汚れやスレが風合いや味わいを演出します。フィット感の高い背面設計とショルダーハーネスを採用し、携行性も抜群。アウトドアテイストを感じさせるトップローディング(雨蓋)や背面、側面にポケットを配し、細かな携行品も利用しやすく収納できます。

 

ポイント

 

  • 丈夫でハリのあるrhinocloth〈ライノクロス〉を採用
  • 生活のさまざまなシーンにフィットする高いデザイン性
  • ペンや鍵、財布などの収納に役立つ豊富なポケット

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掲載号

TRANSIT38号 ベトナム 懐かしくて新しい国へ

2017年12月18日発売
価格:1800円(+税)

TRANSITの旅にkarrimorを。

世界中を旅するTRANSITが、毎号karrimorのアイテムとともに旅をした、誌面には掲載されていない取材の裏話を公開しています。

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