スイスで行ったクライミングエリアをご紹介します。
シャモニー(Chamonix)での仕事を終え、トレーニングでインターラーケン(interlaken)という街の近くにあるウィルダーズウィル(wilderswil)というエリアにフリークライミングをしに行きました。駐車場から歩いて5分弱で岩場まで着き、それなりに大きいゲレンデでグレードも4〜8cまでありかなり充実しています。
岩質はコロネが発達していない石灰岩で、なんとも言えないようなスローパーや持っただけで指が切れそうになるカチなどホールドも多種多様でかなり苦戦しましたがいいトレーニングになりました。
平日にも関わらず、多くの人がクライミングを楽しんでいました。この国では小さな子供からお年寄りまで幅広い世代がクライミングを楽しむようです。
次に、アイガーを終えしばらく天気が悪い日が続いていましたが、次の一週間は天気が安定しそうだったので、グリンデルワルド(Grindelwald)から電車を2時間半乗りアウッサーベルグ(Ausserberg)という駅で降りそこから20分車に乗り、降りてから1時間半歩くとつくウィワニ(Wiwanni)という山に5日間クライミングキャンプをしてきました。かなりローカルな山で、僕たちが初のアジア人でした。
全ての岩場が徒歩30分以内でほとんどがマルチピッチというクライマーにはたまらない場所でした。特に大きな目的は持っていなく見て面白そうなものに取り付くというようなクライミングを毎日しました。そんなに難しくはないのですが、腐ったボルト、ハーケンが頻繁に出てきたり、激しめのランナウトが出てきたりと、どのルートも癖があり面白かったです。
外で夕飯を食べていると小屋から続々と人が出て来て僕たちの周りに座り一緒にお酒を飲みながらクライミングの話をする。岩の質やルートの長さ、アルパインクライミング、スノーボードといろいろなジャンルの話をそれぞれの国の人たちが説明する、そんな時間がかなり心地よかったです。
最後に行ったのが、ワルド(Vaud)にあるMiroir d’Argentine。あまり有名ではないエリアですが400〜500mにも及ぶ石灰岩でできて、ルートも簡単なのから難しいものまである大きなエリアです。
町からかなり離れた、山の麓に何件かレストランがあるぐらいの村に、鏡のように綺麗な壁を持つ象徴的な山です。僕たちが行った日は休日でしたが1、2パーティーいるくらいでほとんど貸切でした。
僕たちが選んだルートは、最初の100mはワイドクラックで残りの350mがハンドサイズのクラックが永遠と続くルートです。グレードはそんなに難しくなかったので、基礎練習しながら、最高の景色を見ながらのクライミングができました。お昼を山頂で食べ、ゆっくり下山。
下山中に見えている周りの山も特徴的なものが多く、日本では見れないような風景を楽しむことができました。クライミングしてる時楽しいのは当たり前ですが、下山中も楽しめるのは幸せでした。
今回の遠征では沢山の人たちに助けてもらい毎日山にいる生活ができました。感謝を忘れず、これからも山に行きたいと思います。